「文章で人の心を動かしたい」
これが実現できると、人生って楽しくなりますよね。
- SNSでファンが増える
- 自分の気持ちを正しく相手に伝えられる
- 想いを最高の形で伝えられる（かもしれない…！）
僕たち人間は、言葉や文章を基盤に生きています。そのため、相手の心を動かす文章の書き方を理解することは、あなたの人生を豊かにすることと同義です。
今回は、相手の心を動かす文章の書き方の基本を詳しく解説します。簡単に使えるテクニックも紹介するので、「自分の文章に感情を乗せたい…！」と考えている方は、ぜひ参考にしてください。
そもそも心を動かす文章とは？
「心を動かす文章」と言っても、人それぞれイメージが異なります。しかし、例えば「石の上にも三年」という言葉に対して
- 「三年は修行と思って頑張ろう！」
- 「貴重な時間を無駄にできねーよ」
と考え方は別れます。しかし、上記に共通していることは、“内容を理解している”ということです。
心を動かす文章の絶対条件
相手の心を動かすために必要なのは、内容が相手に伝わること。つまり、わかりやすい文章を書くことです。
流れるような文章表現をどれだけ見せつけられても、相手の心は動かせません。
したがって、文章で人の心を動かしたい場合は、文章の書き方をこねくり回すでわなく、相手にとって理解しやすい文章を意識してくださいね。
人の心を動かす文章を書くために意識したい4つのコト
読み手の心を動かす文章を書くためには、以下の3つを意識することが大切です。
- 読み手の気持ちを考える
- わかりやすい文章を書く
- 伝える内容は1つだけ
- 一文は短くする
順番に解説します。
読み手の気持ちを考える
「当たり前だろ！」と感じるかもしれませんが、読み手の気持ちを考えないで文章を書く人はめちゃくちゃ多いです。
わかりやすい事例だと、押し売り感強めの営業メール。お得な情報だけを文章にしてとにかく送信する企業は多いんですよね。
LINEでも同様、セールス用の公式ラインをブロックしまくっている方に見覚えはないでしょうか？
もし大切な人に文章を書くとき、自分の要求だけを伝える方は少ないと思います。
文章を書くときは「どうすれば魅力的に伝えられるんだ…？！」と考える人は多いです。
しかし、あーだこーだ言うひとよりも、「愛してる」とストレートを投げられる方が、相手は嬉しいものです。
わかりやすい文章を書く
わかりやすい文章とは、結論が理解できる文章を意味します。人との会話に置き換えるとわかりやすいと思います。
「この人は結局何が言いたいんだ？」と感じた経験があなたにもあるはず。
会話であれば雰囲気で伝わることはありますが、文章となると話は別です。書き手の思いが相手に伝わるかは、読み手の理解力に委ねられます。そのため、相手に負担をかけない文章は大切なのです。
キャッチボールが苦手な人に本気でボールを投げても、相手は当然キャッチできません。この場合、相手に合わせずボールを投げた人が悪いですよね。
そんな感じです。
伝える内容は一つだけ
あれこれ伝えようとする文章は、読み手にストレスを与えます。先ほどの“わかりやすい文章”と重複する内容ですが、たくさんの情報を一気に伝えると、相手は情報を処理できません。
告白される時にグダグダと長い前置きを言われるよりも、「好きです。付き合ってください」と伝えてくれる方が心は動きますよね。
もちろんですが、複数の情報を伝えるために文章を書くとこもあります。その場合は、文章を小分けにして伝えることをおすすめします。（詳しい書き方は後ほどお伝えします）。
一文は短くする
言葉であれば長くても多少理解できますが、長すぎる文章は読み手にとってイラっとします。
僕たちライターは、一文は長くても60文字前後で収めることが多いです。小説も同様、「。」の無い文章が100文字以上続くなんてこともありません。
文章を短くすることで、読み手にとってより理解しやすい文章に仕上がります。修飾語を使った色言葉も魅力ですが、長くなるなら控えた方が得策です。
心を動かす文章のテクニックは5つ
それでは、人の心を動かす文章のテクニックを紹介します。
- 結論を先に出す
- 読点を工夫する
- 文章を小分けにする
- 文章にストーリー性をもたせる
こちらは簡単なテクニックなので、今日からサクッと使ってみてください。
結論を先に出す
結論を先に出すことで、相手に内容を理解してもらえる文章を書けるようになります。言葉で話す場合は「言いたいことはわかないけど、なんか想いは伝わってくる！」ということがありますよね。
しかし文章の理解は相手の思考に委ねられるため、何を伝える文章であるかを明確にすることが重要です。
例えば、人に感謝を伝える言葉や文章は「祝辞」とも呼ばれ、相手を祝う意味が含まれており、相手を祝う言葉から始まることが多いですよね。
異性に恋心を伝える際も「今からあなたに、想いを伝えます」。と一言添えれば、あなたの文章をより深く理解してくれます。
読点を工夫する
読点とは、「、」←これのことです。文章の継ぎ目に読点を入れて読みやすい文章にすることが、読点の本来の役割です。読点の位置をちょっと工夫するだけで、エモい感じの文章になります。
試しに、先ほど記述した例文の読点の位置を変えてみましょう。
| 今からあなたに想いを伝えます。 | ストレートな感じ。少し機械的な印象があります。 |
| 今から、あなたに想いを伝えます。 | “あなた”の比重が大きくなる。相手の目を見て話すイメージの文章ですね。 |
| 今からあなたに、想いを伝えます。 | “想い”の比重が大きくなる。「何を言ってくれるんだろう？」とドキドキした感情が伝わります。 |
| 今からあなたに想いを、伝えます。 | “伝える”の比重が大きくなる。勇気を出していることが伝わりますね。 |
いかがでしょう？読点の位置を少し変えるだけで文章の印象はガラッと変わります。絵本や小説などでも使用されるテクニックでもあり、あなたの感情を伝える手段としては非常に有効だと思います。
相手の心を動かす文章を作る際は、読点の位置に注意してみてください。
文章を小分けにする
前述で解説した、“一文を短くする”で説明したように、文章を小分けにして伝えることは非常に大切です。
例えば、以下の文章は伝えたい内容を一文にまとめた結果、かえって伝わりにくい文章になっている事例です。
「君にあった時から惹かれていて、見た目だけじゃくて声や性格にもすごく魅力的で、一緒にいて楽しいって感じるから一緒にいてほしい」
上記の文章は情報が混在していて、非常にわかりにくいですよね。改善した事例は以下の通りです。実際に対面ならアリかもしれませんが、文章だとイマイチ伝わりません。
「君と一緒にいたいです。初めてあった時から、君に惹かれていました。見た目だけじゃなくて、声や性格にも魅力を感じています。君さえよければ、私と一緒にいてくれませんか…?」
内容は同じですが、上記の文章は伝えたい文章を小分けにしているので、理解しやすいですよね。
一文に多くの情報を詰め込むのは、大量の荷物を一気に届けるようなものです。それでは相手は荷物を受け取れません。相手の心に伝わる文章を作るためにも、伝える想いは小分けにして読者に届けてください。
文章にストーリー性をもたせる
ストーリー性のある文章は、読者の心に残りやすく、相手の感情を動かせるといわれます。
例えばテレビでは“貧乏時代を経て成功者になった人”を頻繁に特集しますよね。理由は。ストーリー性のある内容は、視聴者の心を掴めるからです。
文章内にストーリー性を作るコツは、感情を一度下げること。例えば、異性への告白に置き換えると、以下の文章になります。
私には親がいなくて、これまでお金のためだけに稼いでいました。正直にいうと、人を好きになるなんて、これまでの自分では考えられません。しかし、あなたにあって、考え方は変わりました…
上記のように、話の感情が下に進み、途中から上に向くイメージですね。映画やアニメ、小説なども基本的には感情の上下を使っています。
心を動かす文章には必ずと言って良いほどストーリー性が含まれています。少し練習は必要ですが、ぜひお試しください。
心を動かす文章の書き方を学べる本も紹介します
ここまで紹介した方法を使うだけでも、人の心を動かす文章はある程度書けるようになります。
ただ、小説を書きたかったり、ビジネスで活用したかったりする場合は、もう少し勉強すると良いかなと。
Kindle Unlimitedで読み放題対象の作品も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
※Kindle Unlimitedとは、月額980円で200万冊以上の本が読み放題のサービスです。8月31日までに登録すれば、2カ月間たったの月額99円で利用できるので、利用したことがない方はぜひお試しください。
1.マンガでわかる！プロの代筆屋による心を動かす魔法の文章術
Kindle Unlimited読み放題対象作品です。
【プロの代筆屋による心を動かす魔法の文章術】は、“心を動かす文章の作り方や考え方”にフォーカスした作品です。ややビジネス寄りの文章術について記載されている印象ですが、基礎的なノウハウはこの一冊で身につけられます。
マンガなので、読者が苦手な方でもスッと入ってくることも魅力です。
ポチップ
2.人を操る禁断の文章術
メンタリスト DiGoさんが手掛ける一冊。心理学をもとに設計されたライティングノウハウが凝縮されています。こちらの本はライターや脚本家も読む一冊であり、内容もわかりやすく実践的なスキルが身につくはず。
ビジネスや恋愛など、文章で人を操ってみたい方にはおすすめの本ですね。
3.物語の作り方
こちらの本は、作家や脚本家、シナリオライターを目指す方におすすめの本です。物語の作り方が具体的に記載されています。脚本に関連する内容が多いため、小説や絵本を書いてみたい方に非常におすすめ。
物語の型も教えてくれるため、将来は物書きになりたい方の必読書ですね。
ポチップ
4.感情ライティング〜心を動かす文章術〜
Kindle Unlimited読み放題対象作品です。
ビジネスでの活用を考えている方には、割とおすすめの一冊です。コピーライターが書いている作品であり、実践的な執筆方法が記載されています。
【心を動かす】というよりは、商品を売る文章の書き方を中心に書かれているので、個人事業主はフリーランス、商売をしている方におすすめです。
5.人の心を動かすストーリーの作り方入門
Kindle Unlimited読み放題対象作品です。
現役の映画プロデューサーが書く“感動の方程式”をテーマにした一冊。人が感動するポイントについても詳しく解説しているので、作家活動をしたい方に非常におすすめ。
個人的には、この内容がKindle Unlimited無料作品に入っているのは、読んだ時に驚きました。
まとめ：人の心を動かす文章とは、想いが“伝わる”文章
人の心を動かす文章が書けるようになると、相手に想いを伝えられたり、文章作品を作れたりと、あなたの人生に大きなメリットがあります。
ビジネスでも大活躍するスキルなので、副業や独立も期待できますね。
人の心を動かす文章力を身につけると、シナリオライターやコピーライター、セールスライターとして活動できます。人生の選択肢を増やせるスキルなので、ぜひ勉強してみてください。
コメント