「使い方は簡単」|初心者でも使える物語の構成|コツも紹介します

「使い方は簡単」|初心者でも使える物語の構成|コツも紹介します

「物語を作りたいけど、構成ってどうしたらいいんだろう?」

このような悩みにお答えします。物語を作る時って、構成に頭を抱えますよね。

そこで今回は、初心者でも使える物語の構成をサクッと紹介します。難しい専門用語や具体的な応用方法は割愛しているので、「とりあえず物語を作ってみたい!」という方におすすめの記事です。

とりあえず、さっそく見ていきましょう\(^o^)/

目次

物語の構成の重要性を理解しておこう

物語の構成の重要性を理解しておこう

構成を紹介する前に、構成の重要性を改めて理解しておきましょう。理由は、重要性を理解することで、

より面白い物語を作れるからです。具体的な理由は以下の3つ。

  • 物語の論理性を作る
  • 中だるみを作らない
  • 迷わず執筆できる

順番に解説します。

重要性1:物語の論理性を作る

大前提として、物語の魅力を引き出す鍵は「構成」です。この構成とは、物語の流れや論理性のこと。

論理性とは簡単いうと、辻褄が合っていることを意味します。

簡潔な説明をすると、「私は猫が好きです。なぜなら、幼少期に猫を飼っていたから」といった感じで、主張と根拠が一貫しているイメーです。

感動的な映画や小説には、緻密に組み立てられた構成の流れがあります。キャラクターの行動や物語の展開、そのすべてには明確な理由が必要です。これが物語の説得力と信頼性を築く基盤になります。

物語は「序盤」「中盤」「終盤」の三つから成り立っています。この三つが論理的に繋がる時、読者の心を掴む力が生まれるのです。

初心者が物語を考える際、内容より「どのように」展開するか、つまり構成を先に考えることが大切です。この基本を掴めば、誰でも心に残る物語を創れます。

物語の中だるみを防ぐ

物語は初めに興奮と期待、終わりにクライマックスが存在します。しかし、中盤での盛り上がりの欠如は、読者の関心を途切れさせる「中だるみ」を引き起こします。

この「中だるみ」の危機を避けるには、物語の構成に工夫が必要です。新しい出来事や転機を途中に取り入れることで、読者の興味を持続させることが大切。

冒険物語では主人公の新しい発見、恋愛物語では意外な展開がこの役割を果たします。

物語の中だるみはキャラクターの成長や突然の出来事で回避可能です。しっかりとした構成を心がけ、読者の興味を持続させることで、物語は最後まで魅力的に保たれます。

物語を創る際には、構成の重要性を常に念頭に置き、中だるみを避ける工夫をしましょう。

迷わず執筆できる

物語を書く際、迷いが生じる主な原因は「物語の構成」の欠如です。物語の構成は、作家にとっての羅針盤のようなもので、これが明確であれば迷わずに執筆を進めることが可能です。

具体的には、物語の始まり、中盤、終わりをはっきりさせることが重要。これは物語の地図とも言える部分で、明確な目的地が設定されていれば、どのシーンを書くべきかが自ずと見えてきます。

また、キャラクターや出来事の詳細を考える際も、物語の流れに沿って整理することで、読者への伝わりやすさが増しますよね。

結論として、物語の構成をしっかりと理解し組み立てることは、執筆の迷いを解消し、物語の魅力を引き出すカギとなります。初心者であっても、この構成の理解を深めれば、迷わず楽しんで執筆が進められるはずです。

初心者でも使える物語の基本的な3つの構成

初心者でも使える物語の基本的な3つの構成

それでは、物語に使える物語の基本的な構成を紹介します。具体的な構成は、以下の3つです。

  • 起承転結
  • 序破急
  • 三幕構成

順番に見ていきましょう。

起承転結

物語を書く際、最も基本的な構成として「起承転結」があります。この四つの段階を通じて、物語は自然な流れを持ち、読みやすい作品を作ることが可能です。

「起」は物語の始まりで、主人公の日常や舞台設定、キャラクター間の関係性を紹介する部分です。これが物語の入り口となり、読者をその世界へ誘導します。

続いて「承」では、主人公の目的や背景が深まり、中心的な問題や課題が明確になります。ここでの情報は、物語をさらに引き込む要素ですね。

「転」は転機の部分。主人公が遭遇する困難や驚きの出来事を通じて、物語は新しい展開へ向かいます。この瞬間が、読者の興奮や期待を高めるポイントです。

そして「結」。物語はここでクライマックスを迎え、問題が解決し、静かな結末へと向かいます。

結論として、「起承転結」は初心者でも取り入れやすく、物語作成の骨組みとして極めて有効です。物語の流れをスムーズにするためのこの方法を、ぜひ活用してください。

序破急

「序破急」は、物語や演技、音楽などの構成を示す伝統的な日本の考え方の一つです。この三つのフェーズをうまく使うことで、物語は深みを持ち、読者や観客の興味を引きつけます。

【序】は、「はじまり」や「導入」に当たります。物語の舞台背景、登場人物、初期の状況を読者に紹介する部分です。この段階で、物語のテーマや主人公の性格、物語が進行する世界観をしっかりと描写することが重要です。

【破】は、「動き出し」や「展開」ともいわれます。序で設定された背景やキャラクターに変化や問題が生じる部分です。ここで物語の主要なコンフリクトが明らかになり、ストーリーが本格的に進行します。

【急】は、「結末」や「クライマックス」に該当する部分です。物語のピークで、主人公が直面する問題やコンフリクトを解決する瞬間を描きます。読者の感情が最も高まる部分であり、物語の締めくくりとなる場面ですね。

この「序破急」という構成を理解し、うまく活用することで、物語はより引き込まれるものとなります。初心者の方でも、この基本的な枠組みをもとに、しっかりとした物語を作りましょう。

三幕構成

三幕構成は、ハリウッド映画でも頻繁に使用されている有名な構成です。

この構成は、物語を三つの部分、つまり「設定」「対立」「解決」に分けて展開します。初心者が物語を作る際に、この三幕構成を理解しておくと、物語がスムーズに進行し、読者の興味を保ちやすくなります

【第一幕(設定の紹介)】
物語の舞台や登場人物、重要な背景情報を紹介します。主人公の生活や目標もこの部分で明らかにされることが多いです。別の言い方をすると、主人公の旅立ちに該当しますね。

【第二幕(対立・逆境)】
主人公が目の前に立ちはだかる問題や障害、敵との戦いなど、物語の中心となる対立が展開されます。この部分は物語の中心となり、最も長く、ドラマチックに描写される部分です。

【第三幕(解決)】:主人公が問題を克服し、対立を解決する部分です。物語のクライマックスを迎え、読者に感動や満足感を与えるための締めくくりとなります。

三幕構成は、物語の流れを自然に見せるための有効な方法です。物語を書き始める方は、この基本的な枠組みを参考にして、魅力的な物語を作り上げる手助けになるでしょう。

三幕構成のより具体的な活用方法や具体例は以下の記事で解説しているので、気になる方はそちらも参考にしてください。

面白い物語を作るコツ

面白い物語りを作るコツ

構成を活用するだけでは面白い物語は作成できません。以下のコツを使って魅力的な物語を作成してください。

  • キャラクターを丁寧に作り込む
  • 違和感のない状況を作る

順番に解説します。

キャラクターを丁寧に作り込む

物語の魅力の中心は、キャラクター。人々は彼らの冒険、感情、成長を通して物語に引き込まれます。そのため、キャラクター作りは物語構成の基盤です。面白い物語を作るためには、キャラクターを丁寧に作り込むことが欠かせません。

キャラクターには明確な目標や夢を持たせるをおすすめします。例えば、王子が王国を救うための冒険に出る、農家の子が都で成功を夢見る、といった具体的な目的です。これが物語の動力となり、読者もその目標に共感や興味を持ちます。

次に、キャラクターの過去や背景も大切です。彼らがどんな環境で育ったのか、なぜその目標を持つのか。この背景がキャラクターの行動や決断に深い意味を持たせ、読者の感情を揺れ動かします。

そして、キャラクター同士の関係性も魅力的な物語作りのカギです。友情・恋愛・対立、これらの人間関係は物語を複雑にし、読者の興味を引きつけます。

キャラクターを丁寧に作り込むことで、物語は深みを持ち、読者の心に残る作品を作ることが可能です。物語作りの際、キャラクターの存在を大切にしましょう。

違和感のない状況を作る

物語の中の状況が読者に違和感を与えると、その物語の中への没入が難しくなります。物語構成の重要なポイントは、読者が自分自身をキャラクターの立場に置き換え、物語を楽しむこと。そのため、状況が自然であることが求められます。

状況を自然にする秘訣の一つは、マズローの心理欲求を理解することです。マズローは、人が持つ5つの欲求を階層的に表現しました。

基本的な欲求から順に、生理的欲求・安全の欲求・所属 愛の欲求・承認の欲求・自己実現の欲求となります。物語のキャラクターも、これらの欲求に基づいて行動すると、その動機や行動が自然に感じられますね。

例えば、キャラクターが飢えている場面で、食べ物を求める行動は、生理的欲求に基づいています。また、主人公が仲間との絆を大切にする姿は、所属・愛の欲求を映し出しています。

キャラクターの欲求と状況を合わせることで、物語のリアリティを高めることが可能です。物語を豊かにするため、キャラクターの欲求と状況のバランスをとることを心がけましょう。

注意:構成に囚われすぎると面白い物語は作れない

注意:構成に囚われすぎると面白い物語は作れない

物語作りで、多くの人が「物語構成」に重点を置きがちです。確かに、物語の骨組みとして、その構成は大変重要です。しかし、読者が物語の中に引き込まれるためには、構成だけでは十分ではありません。物語の心臓部とも言える「キャラクター」の存在を見逃してはなりません。

キャラクターが持つ具体的なイメージや背景、性格、欲求は、物語の魅力を大きく左右します。彼らが感じる感情や取る行動が、読者に感情移入させる原動力です。例えば、強い信念を持った主人公や、複雑な過去を秘めたキャラクターは、読者の心をつかむ要因となります。

物語構成を練る際に、登場人物の深い背景や関係性、成長を考えることで、物語はよりリアルで心に残るものとなります。構成が重要なのは間違いありませんが、その中でのキャラクターの存在感は絶対に欠かせません。

まとめ:構成を上手に活用して面白い物語を作ろう

まとめ:構成を上手に活用して面白い物語を作ろう

物語作りにおいて「物語構成」は、物語の土台となる部分です。しかし、これだけを追求しても、心に響く物語は生まれにくいです。物語の中のキャラクターや背景、感情の動きも等しく大切。構成は舞台裏で物語を支える役割を果たしています。

物語を読む人は、緻密に作られた構成よりも、キャラクターの魅力やストーリーの展開に引き込まれますよね。しかし、その背後には、しっかりとした構成が物語の流れを作り上げています。物語構成の知識を活かし、キャラクターの魅力を最大限に引き出すことで、読者が感動する物語を作ることが可能です。

なお、初心者におすすめの物語の作り方については、初心者におすすめの物語の作り方|苦手な僕が書けるようになった方法で詳しく説明しています。面白い物語を作りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

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この記事を書いた人

文章とテクノロジーが大好きなフリーランスです。2018年からWebライターを開始して、クラウドソーシングでは月収40万円以上達成。デジタルアート作品の作成もしています。2023年1月17日より、AIアートの個展を開催。

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