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物語やストーリーが好きな方には、「自分でも小説を書いてみたい…!」と考え、創作に取り組んでみたいと考える人もいらっしゃるのではないでしょうか。
小説の執筆は自分の想いや感情を伝える芸術的な表現の一つです。そのため小説の創作に興味のある方は、ぜひ執筆に取り組んでみてください。
今回は、初心者におすすめの小説の書き方やポイント、注意点などについて解説します。記事内では便利な創作ツールも紹介しているので、手軽に使える小説の書き方を知りたい方は、本記事を参考にしてください。
初心者に伝えたい小説の書き方6ステップ
それでは、初心者におすすめの小説の書き方を紹介します。ただし創作のやり方は原則自由です。ここで紹介するステップはあくまで一例として、自分なりにアレンジしてみてください。具体的な手順は下記の通りです。
- 伝えたいテーマを決める
- 舞台を決める
- キャラクターを考える
- プロットを作成する
- 本文を執筆する
- 推敲を行う
順番に見ていきましょう。
1.伝えたいテーマを決める
小説を書く際は、まずは読者に伝えたいテーマを考えましょう。「友情は大切」や「お金よりも愛が大切」などが挙げられます。テーマは作者の想いなので、情熱をもって執筆できる内容を考えましょう。小説ではありませんが、映画「タイタニック」は「身分違いの恋」をテーマにしていることが理解できますよね。
ただし、一つの作品に複数のテーマを加えると作品の方向性がブレるリスクがあります。したがって小説などの物語を綴る際は、読者へのメッセージは一つにしましょう。
2.舞台を決める
テーマを決めたら、「伝えたいメッセージが伝えやすい舞台」を考えましょう。例えばタイタニックは「身分違いの恋」をテーマにしているので、貧富の差がある1912年のイギリスが舞台になっています。小説でも同様に、作品のテーマに適した時代や土地を選ぶことが一般的です。
空想世界を描くファンタジー小説でも歴史を参考にして執筆することが多く見られます。時代によってテクノロジーや政治的背景が異なるので、伝えたいテーマに適した舞台を探してみてください。
3.キャラクターを考える
舞台まで考えたら、小説の登場人物を考えましょう。例えば「友情は大切」をテーマにするなら、情に熱い登場人物や、友達を作れずに引きこもっているキャラクターなどが連想できます。キャラクター設計で大切なのは、「テーマをどのようにして伝えるか」を考えることです。
また舞台になる時代背景を勉強することで、当時の人々の悩みや考えを理解したうえでリアルなキャラクターを考えられるでしょう。
キャラクターの作り方については、でも詳しく解説しています。物語においてキャラクター設計は非常に大切なので、ぜひこちらも参考にしてください。
4.プロットを作成する
キャラクターまでイメージできたら小説の下書きになる「プロット」を作成します。執筆中に筆が止まる方はプロットの作り込みが甘いことが原因に挙げられます。小説に限らず物語の制作においてプロットは大切なので、しっかりと考えましょう。
プロットを作る際は、物語の大まかなストーリーを書き出し、登場人物の感情や行動、シーンの切り替えなどを少しずつ肉付けする形で問題ありません。
またプロットを効率的に作りたい方は、Cacooなどのマインドマップツールを活用してみましょう。僕がよく使用するツールの一つであり、感情曲線に合わせて付箋なども貼り付けられるので、めちゃくちゃ便利です。
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5.小説を執筆する
プロットまで作成できたら、本文の執筆を開始します。プロットの内容にあわせて、あなただけの小説を創作していきましょう。ただし本文を執筆している途中に、「ここの内容は変更した方がいいかも…」と路線変更を考えるタイミングがあるかもしれません。その場合は、プロットを見ながら修正できるか確認して、方向性を変えてみてください。
※執筆中に方向性やテーマが変わることは、魅力的な登場人物・キャラクターが作成できている証拠です。なので、落ち込まないでくださいね。
6.推敲を行う
本文の執筆まで完了したら、推敲を行います。推敲とは簡単にいうと執筆した内容を確認して、加筆・修正を行うことです。自分が書いた内容を確認して、物語の流れや誤字脱字、文章表現などをチェックしてみましょう。推敲を繰り返すことで小説の内容をブラッシュアップでき、より魅力的な作品に仕上げることが可能です。
なお小説が完成したら、Kindleなどで電子書籍として販売してみると、読者からのフィードバックが得られるので、興味のある方はそちらにも挑戦してみてください。
初心者におすすめの小説を書く際の4つのポイント
小説を書く流れは理解できたものの、「執筆のポイントとかあるのかな…?」と気になる方もいらっしゃるでしょう。ここからは、初心者におすすめの小説を書くコツを紹介します。
- プロットを作り込む
- キャラクターを深く考える
- 適切な視点から表現を考える
- 物語よりもシーンを考える
小説の創作に取り組む方は、上記の4つを意識してみてください。
プロットを作り込む
小説を書くうえでプロットの存在は欠かせません。例えば僕の場合、制作中の小説プロットはこんな感じです。
※まだ途中です。
マインドマップであらすじを書いてCacooに落とし込むのが僕のスタイルです。ちなみに、長編を書くときは1ヶ月以上かかることも。
「早く執筆したい…!」という気持ちはありますが、プロットがない状態で内容を描き始めると予想よりも早い段階で筆が止まることがほとんどです。
確かに、世の中には下書きやプロットなしで、直筆で物語を書く作家は存在します。しかし僕はその手のタイプではないので、プロットに全力を注ぎます。初心者の方で執筆中に手が止まる方は、まずはプロット作りに時間と労力を使ってみてください。
キャラクターを深く考える
キャラクター設計は、どの小説家や脚本家、シナリオライターでも深く考えるポイントです。理由は、物語を動かすのは主人公だから。先ほど説明した「プロットを作らない作家」のなかには、「主人公や登場人物が物語を作るので、自分はそれを追っているだけ」と考える方もいるようです。
例えば鬼滅の刃の主人公である「竈門炭治郎」の場合、「誠実すぎる性格」・「頑張りすぎる性格」・「優しすぎる性格」などのように考えられていると思います。なので見ず知らずの人を全力で助けたり、やたらと大きな声で挨拶をしたりするシーンが多く見られます。
もしこれが「誠実な性格」や「努力家」、「優しい性格」であれば、竈門炭治郎の愛くるしさは表現できません。つまり具体的なイメージができるキャラクターを作ると、登場人物がとる行動が手にとるようにわかります。
プロット作成と同じくらいの労力は必要ですが、主人公やヒロイン、脇役などの登場人物はしっかりと作ってくださいね。
適切な視点から表現を考える
小説は映像作品や舞台作品と違い、「文章だけの表現」が必要になります。そのため、「誰が・何を・どのように」を考えることが非常に大切です。よくある失敗例としては、セリフが多すぎて誰が話しているかわからない構成や、主語のない比喩表現などが該当します。小説を読んでいるとわかると思いますが、会話のシーンでは一定の感覚で主人公や話してのリアクションが入っています。純文学などでは見開き全てが会話になることもあるので絶対NGとは限りません。ただ最低限の読みやすさを読者に提供するなら、どの視点から表現しているかは考えるといいかなと。
物語よりシーンを考える
少し残念なお知らせですが、魅力的な「物語」や「ストーリー」を考えて小説を書いても、読者はほとんど感動しません。理由は、僕たちが作るストーリーはほぼ出尽くしているからです。もし「恋愛小説」を書く場合、大体の流れは既に存在する映画やドラマ、他の小説と変わりません。
しかし世の中では「恋愛映画」がずっとブレイクしています。なぜなら読者・視聴者が見たいのは物語ではなく、「ドラマ」だからです。
例えばあなたが見た映画や舞台などの作品で心に残っているのは物語の流れではなく、劇的なシーンや登場人物同士の悲しいドラマだと思います。これは小説でもいえることで、僕たちは「手に汗握るシーン」を作ることが大切。つまり伝えたいことはストーリーではなく、登場人物がどのようなドラマを経てゴールに向かうかを考えよう、ということです。
初心者が注意したいNGの小説の書き方
ここでは、小説を書く際にNGとされている例を紹介します。
キャラブレが発生している
キャラブレとは簡単にいうと、「このキャラクターはこんなことしないよねー」みたいな書き方をしていることです。例えばワンピースの「ルフィ」は自分の信念に基づいて行動する性格ですが、旅の先々で会う人の考え方を魔に受ける性格だとルフィの破天荒さは表現できません。
キャラブレを防ぐ方法は、シンプルに登場人物を作り込むしかありません。「この行動はこの人っぽいな」と感じるまでキャラクター設計を考えましょう。
物語が単調になる
単調な物語とは、「深みのないシナリオ」などと呼ばれたりします。この原因の多くは、「ストーリーを優先してしまっている」ことによるシステムエラーです。また小説のわかりやすさを読者に届けるために、「説明的な文章」になっている作品もコンテンツなどで見られるようです。
そのため小説を書く際はドラマやシーンに力を入れながら、文章表現を伸ばすことが大切といえます。
小説の書き方に関するよくある悩み
最後に、小説の書き方に関するよくある悩みを紹介します。
アイディアはあるけど筆が止まる
筆が止まる原因はさまざまですが、僕の経験上は大きく分けると2つかなと。
- プロットで手を抜いている
- 情報が圧倒的に不足している
プロットについては再三説明したように、とにかく作り込むことが大切です。しかし情報が少ない場合は執筆の手を止めて、リサーチを行いましょう。
例えば国や時代、地方などどこかの舞台を参考にする場合、その土地の歴史や街並みを知ることが大切です。時代小説などを書く際は、博物館や資料館などに足を運ぶこともかなりおすすめ。
プロットの作り方がわからない
プロットの作り方は人それぞれですが、効率的に作るなら物語の大枠から細分化して作成する「箱書き」がおすすめです。
より詳しいプロットの書き方は下記の記事でも紹介しているので、そちらもぜひ参考にしてください。
書き方を勉強して小説の執筆に取り組んでみよう
小説の書き方にルールはありません。しかし今回紹介した方法を参考にすれば、これまで筆が止まっている方も創作を再開できるかもしれません。この記事で紹介した手順は初心者でも実行できるので、ぜひ活用してください。
また下記の記事では、小説の書き方をより深く学べる書籍を解説しています。「小説を書こうとすると、頭が真っ白になる…」と悩んでいる方は、ぜひこちらも参考にしてください。
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