物語を書いていると
「そういえば、シナリオとストーリーて一緒なのかな?」
と悩む方も多いでしょう。
結論からいうと、シナリオとストーリーの意味は異なります。
物語を書く仕事をするなら、シナリオとストーリーの意味を理解する必要があります。
理由は、意味が全然異なるので、クライアントと認識のズレが発生するから。
プロの方なら問題ありませんが、副業シナリオライターをしている方には、この違いを理解していないケースがあります。
物語の仕事で稼ぐためにも、シナリオとストーリーの違いは正しく理解しておきましょう。
今回は、
- シナリオとストーリーの違い
- 違いの具体的な解説
- 魅力的なシナリオ・ストーリーを書く方法
などについて解説します。シナリオ制作の仕事に興味のある方は、ぜひ参考にしてください。
シナリオ( Scenario)とは?
シナリオとは、物語の作品や構成をまとめた脚本を意味します。テレビや映画、ゲームなどの作品を作る際には、この脚本が必要です。
シナリオには、ストーリーだけではなく
- シーンの切り替え
- キャラクターの会話
- 舞台の設定
- アクションの説明
- シーンの順序
などが記載されています。
簡単にいうと、作品全体の計画書みたいなイメージです。脚本さえ読めば何をするか理解できる、という形まで作ることがシナリオです。
ストーリー(Story)とは?
ストーリーは、物語の核心やプロット、物語がどのように展開するかなど、物語の全体像を意味します。
シナリオとは違い、舞台の設定や撮影手順などの指示はありません。
シナリオで作られた内容をもとに作られたストーリーをストーリーと呼びます。
結論:シナリオとストーリーの違いは、物語の完成レベル
シナリオとストーリーは、制作工程の一環だということです。
上記のように、脚本で大まかな流れを作り、間のプロセス(物語)がストーリーです。
したがって、物語を完成させる際は、以下のステップを意識するとよいでしょう。
- 物語の章立てをする
- 世界観を作る
- キャラクターを作る
- 物語の大枠を作る
- プロセスの物語を作成する
シナリオとストーリーは同じ意味だと考えられますが、具体的な内容は異なります。勘違いしないよう、しっかりと理解しておきましょう。
補足:シナリオとストーリーはビジネスの世界でも意味は異なります。
ビジネスの世界でもシナリオとストーリーは使用されています。
しかし、前述と同様、ビジネスにおいてもシナリオとストーリーの意味は異なるのです。
例えば、企業が目指すゴールに向かうために、どんなステップを踏む必要があるのかがビジネスシナリオになります。
そして、その具体的なプロセスがストーリーになるのです。
いわゆる、企業の成功ロードマップですね。
魅力的なシナリオ・ストーリーを書く方法
シナリオを作りストーリに昇華するには、正しいステップを踏むことが大切です。
- 物語の章立てをする
- 世界観を作る
- キャラクターを作る
- 物語の大枠を作る
- プロセスの物語を作成する
しかし、
「そもそも物語を章立てで作る方法がわからない…」
と悩む方も多いですよね。
実は、物語を作る方法は非常に簡単です。
- 主人公の問題・課題を作る
- 解決に向かって挑戦する
- 問題を解決する
作る作品によって異なりますが、物語を分析すると、大体が上記のステップになっていることがわかります。
アニメ【ワンピース】も同様です。
- 主人公の問題・課題
海賊王になりたい - 解決に向かって挑戦
海に出る - 問題の解決
海賊王になる(おそらく)
ものすごくシンプルですが、上記の通りです。
なお、シナリオ・ストーリーの詳しい作り方は、【テンプレあり】シナリオ書き方3ステップ!【初心者向け】で詳しく解説しています。
すぐに使えるテンプレートを無料で配布しているので、ぜひ活用してください。
まとめ:シナリオとストーリーの違いは、物語の制作工程
シナリオとストーリーの違いは、以下の通り。
シナリオ | 物語全体の脚本 |
ストーリー | 物語の全体像 |
つまり、シナリオを作るとは、物語の流れや全体像、カメラアングルなどを指示した設計書を意味します。
そして、ストーリーは、物語の始めから終わりまでを順序立てて表現したものです。
双方の意味は異なりますが、シナリオを作る上でストーリーは重要だし、ストーリーを作る上でシナリオは必要です。
つまり、シナリオライターや脚本家になるなら、両方を勉強する必要があります。
とはいえ、最初は簡単なところからで大丈夫です。
「シナリオライターちょっとやってみたいな…」
と考える方は、以下の記事を参考にしてみてください。
コメント