シナリオライターの年収は高くない
このような言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
結論からいうと、シナリオライターの年収は、所属する企業や個人の実績・スキルによって異なります。
したがって、年収の低い仕事とは一概にいえません。
そこで本記事では、シナリオライターの平均年収や報酬の仕組み、稼げるシナリオライターになる方法まで、具体的に解説します。
シナリオライターを目指している方は、ぜひ参考にしてください。
シナリオライターの年収
シナリオライターには、正社員・副業・フリーランスの働き方が存在します。
ここでは、それぞれの働き方の平均年収を紹介するので、しっかりと理解しておきましょう。
正社員シナリオライターの年収
正社員シナリオライターの年収は、平均で400万円から600万円程度です。
正社員シナリオライターとは、ゲームや脚本などのストーリーを作る人のことですね。
出版社や編集プロダクション・Web系企業・ゲーム会社などで働くことが多く、経験や実績、仕事量などによって年収は変わります。
また、一般的な会社員と同じようにボーナスが支払われます。
株式会社インフィニブレインでは、正社員シナリオライターの年収は350万円から600万円でした。
したがって、正社員シナリオライターの年収は、平均で400万円から600万円程度と考えられますね。
副業シナリオライターの年収
副業シナリオライターの年収は、100万円から300万円程度が平均です。
副業シナリオライターとは、本業以外にシナリオを書く仕事をする人のことを意味します。
具体的には、YouTube動画の脚本や Web漫画のシナリオ作成などが多いです。
経験や実績、クライアントなどによって年収は変わりますが、一般的には文字単価や固定単価で支払われます。
例えば、クラウドワークスでは、文字単価は0.6円から3円ほど、固定単価は3,000円から5,000円ほどです。
そのため、副業シナリオライターの年収は、平均で100万円から300万円程度といえるでしょう。
しかし、オンラインエンターテイメントの需要は高くなっており、案件数は増加しているのです。
つまり、副業シナリオライターからフリーランスとして独立できる可能性も期待できます。
フリーランスシナリオライターの年収
フリーランスシナリオライターとは、特定の企業に所属せずに、自由に仕事を受注する人のことです。
400万円から600万円程度が平均年収であり、好きな仕事を受注できることがフリーランスの特徴です。
フリーランスシナリオライターの仕事内容は、ゲームやアニメ、映画などのシナリオ作成だけでなく、YouTube動画の脚本やWeb漫画のシナリオ作成などもあります。
経験や実績、スキルなど、フリーランスシナリオライターの年収は、その人によって大きく異なります。
シナリオライターの案件を多数紹介しているレバテッククリエイターでは、月額40万円から50万円が案件の単価相場です。
したがって、フリーランスシナリオライターの年収は、平均で400万円から600万円前後だといわれています。
ただし、有名作品に携わったり、大型プロジェクトに参画したりすると、年収1,000万円以上稼ぐシナリオライターも少なくありません。
シナリオライターの報酬の仕組み
次に、シナリオライターがどのような仕組みで報酬を受け取るのかも理解しておきましょう。
前述した働き方にもよって異なりますが、シナリオライターの報酬の仕組みは、大きく分けると以下の3つです。
- 固定給
- 成果報酬
- 二次利用料
順番に解説します。
固定給
固定給とは、月々決まった額の給料をもらうことです。
正社員に多く見られる報酬形態で、安定して収入を得ることが可能です。
シナリオライターの平均年収は約600万円前後ですが、固定給の場合は、企業や業界によって異なります。
例えば、株式会社インフィニブレインでは、年収350万円から600万円。
株式会社バンダイナムコオンラインでは、年収400万円から550万円と、固定給でも企業によって差が生じているのです。
また、固定給の場合は、賞与や昇給などの制度もあります。
したがって、固定給は、シナリオライターとして安定したキャリアを築きたい人に向いています。
成果報酬
シナリオライターの報酬の仕組みには、成果報酬があります。
成果報酬とは、依頼されたシナリオの文字数や話数に応じて報酬が決まることです。
成果報酬は、副業やフリーランスに多く見られる報酬形態で、収入が不安定になりやすいですが、自分のペースで仕事ができるというメリットが特徴です。
ただし、依頼内容や単価によって報酬は大きく変わります。
例えば、ゲーム業界のシナリオライターの場合は、1文字3円以上という文字単価制の場合があります。
しかし、YouTube動画のシナリオ作成では、文字単価1円になるケースも少なくありません。
また、企画から関わる場合や知名度がある場合は、シナリオ作成報酬とは別に高い報酬を得ることも可能です。
成果報酬は、シナリオライターとして自分の実力を試したい人や多くの作品に携わりたい人に向いています。
二次利用料
シナリオライターの報酬の仕組みには、固定給と成果報酬のほかに、2次利用料というものがあります。
2次利用料とは、シナリオを執筆した作品がDVD化され売れたりすると、その利益の一部がシナリオライターに支払われることです。
脚本家や有名シナリオライターに多く見られる報酬形態で、ヒット作を手がけると報酬が高額になる可能性があります。
具体的な報酬額は契約によって異なりますが、長期的な収入を得る手段として有効な仕組みです。
しかし、2次利用料にはデメリットもあります。
まず、二次利用料をもらうには、「日本脚本家連盟」か「日本シナリオ作家協会」のどちらかに所属している必要がありますが、そのためには他の会員の推薦や年会費などが必要です。
また、二次利用料は相手と相談の上で決めることが多く、必ずしも高額になるとは限りません。
そのため、2次利用料は、シナリオライターとして長期的な収入源を確保したい人や自分の作品に自信がある人に向いています。
年収の高いシナリオライターになる3ステップ
ここからは、年収の高いシナリオライターになる方法について解説します。
シナリオライターを目指すなら、有名になって高い年収を獲得したいですよね。
- 正しいスキルを身につける
- 実績を作る
- フリーランスとして独立する
特別なことをする必要はありません。順番に見ていきましょう。
1.正しいスキルを身につける
年収の高いシナリオライターになるには、正しいスキルを身につけることが重要です。
シナリオライターに必要なスキルは、文章力や構成力、発想力、演出力などが挙げられます。
スキル | 内容 |
文章力 | シナリオの内容や感情を伝えるために必要 |
構成力 | 物語の流れや展開を考えるために必要 |
発想力 | 魅力的な設定や情景を生み出すために日通用 |
演出力 | 世界観やキャラクターの魅力を引き出すために必要 |
これらのスキルを身につけるには、多くの作品に触れたり、専門学校や講座を受講したりすることが効果的ですね。
また、シナリオコンクールへの応募や実績の積み重ねもスキルアップにつながります。
年収の高いシナリオライターになるには、正しいスキルを身につけて、自分の作品に自信を持つことが大切です。
2.実績を作る
年収の高いシナリオライターになるには、実績を作ることも必要です。
実績とは、自分が書いたシナリオがどんな作品に使われたか、どんな評価を受けたかということです。
実績があれば、クライアントから仕事の依頼が増える可能性が高まります。
実績を作る方法はいくつかありますが、代表的なものは以下の通りです。
- ゲーム会社で働く
- シナリオコンペに応募する
- ポートフォリオを作る
ゲーム会社で働く
ゲーム会社で働く場合は、正社員や派遣社員としてシナリオライターとして採用される必要があります。
未経験でも採用されるケースもありますが、一般的には厳しいと言われています。
ただし、シナリオアシスタントとしてであれば、採用してくれる企業も少なくありません。
すでに実績のある方や、コンクールでの入賞経験などの経験がある方は、転職エージェントを活用すると、案外サクッと就職できる可能性があります。
ゲーム会社で働くメリットは、業界の人脈ができたり、経験を積めたりすることです。
また、自分の書いたシナリオが実際にゲームになってリリースされることもあります。
シナリオコンペに応募する
シナリオコンペに応募する場合は、自分で作品を書いて提出する必要があります。
コンペは様々なテーマやジャンルがありますが、自分の得意なものや興味のあるものに挑戦するといいでしょう。
シナリオコンペに応募するメリットは、自分の作品に対するフィードバックや評価を得られることです。
また、入賞すれば賞金や出版のチャンスもあります。
シナリオコンペには、初級者から上級者向けのコンテストが存在します。
まずは、初級者向けのコンテストから応募して、実力を試してみましょう。
ポートフォリオを作る
ポートフォリオとは、簡単にいうと、あなたの実績や経歴をまとめた作品集のことです。
自分の書いたシナリオをホームページやブログなどに掲載して、実績を充実させましょう。
ポートフォリオは自分の作品のサンプルとして、営業や応募の際に資料として活用できます。
自分の作風や特徴をアピールできるため、年収アップには必要不可欠といえるでしょう。
また、クライアントからの依頼に合わせてポートフォリオを変えることも重要です。
3.フリーランスとして独立する
フリーランスとして独立することも、年収の高いシナリオライターになるための選択肢です。
フリーランスとして独立するメリットは、自分の好きな案件を選べることや、自分の実力に見合った報酬を得られることですね。
フリーランスとして独立する方法で代表的なものは以下の通り。
- ゲーム会社から直接依頼を受ける
- フリーランスエージェントに登録する
- クラウドソーシングサイトを利用する
ゲーム会社から直接依頼を受ける
企業から直接依頼を受ける場合は、自分の実績や人脈が重要です。
ゲーム会社で働いた経験がある方や、自分の作品が評価された経験がある方は、仕事の依頼が来やすくなります。
ただし、シナリオライターとしての明確な実績がない場合、営業活動などで企業から案件を直接受注するのは難しいです。
そのような方は、後ほど説明する別の営業手段を活用しましょう。
ゲーム会社から直接依頼を受けるメリットは、単価が高いことや、自分の書いたシナリオがそのままゲームになることです。
正社員よりも報酬は高くなるので、高年収を目指す方は、フリーランスとしての独立も視野に入れておきましょう。
フリーランスエージェントに登録する
フリーランスエージェントとは、フリーランスで活動するシナリオライターやWebライター、デザイナーやエンジニアなどに仕事を紹介するサービスのことです。
基本的には無料で使用できるうえ、担当のエージェントがあなたに合った案件を紹介してくれます。
クライアントとの契約や交渉も代行してくれるので、面倒な手続きやトラブルを回避できることもフリーランスエージェントの魅力です。
安定した仕事量はもちろん、福利厚生などのサポートを受けられることもエージェントを利用するメリットといえます。
安定的に収入を得ながら高い年収を目指す方には、レバテッククリエイターなどのフリーランスエージェントがオススメですね。
クラウドソーシングサイトを利用する
クラウドソーシングサイトは、インターネット上で仕事のやり取りが完結するサービスです。
YouTube動画やWeb漫画など、さまざまなジャンルや規模の案件が掲載されているので、自分の好みやスキルに合わせて応募できます。
クラウドソーシングサイトを利用するメリットは、在宅で働けることや未経験でもチャレンジできることですね。
そのため、副業として始める方や、新しい実績を作りたい方にオススメのサービスです。
ただし、クラウドソーシングは案件単価が低い傾向にあるので、すでに実績のある方は、フリーランスエージェントの活用がオススメ。
未経験から高年収のゲームシナリオライターを目指すなら専門学校がおすすめ
未経験からシナリオライターになるには、まずは基礎的な知識と技術を身につけることが必要です。
シナリオライターのスキルは独学でも身につけられますが、正直にいうと【専門学校】に通うことをオススメします。
独学だと、どうしてもやる気が出なかったり、プロからのフィードバックがなかったりするので、成長速度がめっちゃ遅いです。
そして、専門学校は、業界の人と接する機会も多く、人脈が増えるのです。
つまり、就職先を紹介してくれたり、フリーランスになった後に案件を紹介してくれたりなど、メリットが圧倒的に多いんですよね。
とはいえ、スクールに入学するには大きなお金が必要になるので、簡単に選択してはいけません。
なので、スクールでどのようなことを学べるのか資料請求をした上で、
「ここなら大丈夫!」
と思えるスクールに入学することが重要になります。
ちなみに、本気でシナリオライターになりたいなら、アミューズメント総合学院がオススメです。
卒業生の多くが業界で活躍しており、実績も抜群です。
資料を請求すれば、自分の夢が現実に近づくことを感じられるはず。
ここの資料と他の学校を比較すれば、自分にあったスクールを見つけられます。
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したがって、通える方を選んでください。
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最後に:シナリオライターを目指す方へ
シナリオライターの市場が高くなっているのはご存知ですか?
理由は、スマホゲームやオンラインゲームの市場がとてつもないスピードで拡大しているからです。
あなたが
「シナリオライターになりたい!」
と考えているなら、今からがチャンスです。
ただ、迷っているうちにシナリオライターは溢れてしまい、今よりも仕事を受注できる可能性は低くなるでしょう。
これは、YouTubeが出現して動画編集の需要が増えたことと全く同じです。しかし、今では動画編集者は増えすぎて、案件単価は低くなっています。
時代の流れを見るに、あと3年後くらいには、シナリオライターの需要がグッと上がると考えられます。
だったら今のうちに、正しいスキルを身につけて、シナリオライターとしての一歩を踏み出すことは懸命な判断だと思います。
興味のある方は、専門学校の資料を無料請求してみてください。
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