これからシナリオ作成を始めるなら、執筆ソフトは必要不可欠。
文章の執筆ツールは多数ありますが、執筆ソフトは【物語の創作】に特化したツールです。
したがって、従来の執筆ツールでは使用できない、創作に役立つ機能が搭載されています。
なので、物語を作る仕事をしている方は、執筆ソフトを必ず活用してください。
本記事では、シナリオライターや脚本家におすすめの執筆ソフトを4つ紹介しています。
選び方も紹介しているので、あなたに合ったツールを見つけましょう。
また下記の記事では、執筆だけではなくプロット制作にも役立つツールを紹介しています。興味のある方はこちらも参考にしてください。
なぜシナリオライターには執筆ソフトが必要なのか
前述したように、文章作成ツールは多数存在します。
しかし、シナリオライターが執筆ソフトを使用するべき理由を、もう少し明確にしておきましょう。
- 執筆作業を効率化できる
- 論理の破綻やストーリーの脱線を防げる
- 情報を整理しながら執筆できる
執筆作業を効率化できる
シナリオライターが執筆ソフトを活用すると、作業が一気に楽になります。
なぜなら、手書きや一般の執筆ツールよりも高度な機能が備わっているからです。
たとえば、特定のソフトでは、文字数を自動でカウントしたり、シナリオの各部分を整理したりする便利な機能がついています。
一部のソフトにはクラウド保存機能があり、いつでもどこでも作業の続きを再開できます。
プロットや起承転結などを作成できるツールも多く、物語を創作するためには必要不可欠と言えるでしょう。
ですから、執筆ソフトを使うとシナリオライターの作業がスムーズに進むのです。
それにより、ストーリー作りに専念でき、結果的に質の高い作品を生み出すことが可能になります。
論理の破綻やストーリーの脱線を防げる
執筆ソフトを使用すれば、論理的な破綻やストーリーの脱線を防ぐ手段にもなります。
その理由は、ソフトによってはシナリオの構造や、登場人物の関係性、シーンの進行を視覚的に整理することが可能だからです。
論理の破綻とは、物語の辻褄が合わないことを意味します。たとえば、泳げないはずの主人公が、いきなり泳げるようになる、など。
シナリオ創作に特化したソフトは、物語に必要な情報を確認しながら執筆することが可能です。
つまり、執筆ソフトを使用すると、シナリオの全体像を把握しやすくなり、結果としてストーリーの品質向上につながるのです。
論理的な破綻や脱線を未然に防ぐことで、読者を引きつける力のあるシナリオを作成できます。
執筆ソフトの選び方
自分に合った執筆ソフトを見つけるために、正しい選び方を理解しておきましょう。
具体的には、以下の通りです。
- 自分の予算
- 無料体験の有無
それぞれ順番に解説します。
自分の予算
執筆ソフトの選び方の一つとして、予算に合わせて選ぶ方法があります。
理由は、ソフトによって価格が大きく異なり、自身の予算を超えてしまうと、それだけでストレスになってしまうからです。
高品質なツールほど高価なのですが、経済的に不安定になってしまうと、創作活動は継続できません。
また、サブスク(月額制)のプランも同様、ちりつもでコストが発生するので、自分の経済力に見合ったツールを選んでください。
無料体験の有無
結局のところ、使ってみないとわからない、ということが結論です。
したがって、無料体験を使えるかどうかは非常に重要です。
購入してから
「自分に合わなかった…」
では、間に合いませんよね。
ただ、無料体験のない執筆ツールも存在します。具体的には、一太郎とかですね。
そのようなソフトを購入したい場合は、レビューや評価を確認して、大丈夫だと確信してから購入してください。
シナリオライターにおすすめの執筆ソフト4選【無料あり】
それでは、おすすめの執筆ソフトを紹介します。
今回紹介するのは、以下の4つです。
- Scrivener
- Nola
- Word
- Pages
特徴やメリットなどを紹介するので、参考にしてください。
Scrivener
料金 | PC/5,800円〜 |
OS | Mac・Windows (iOSアプリあり) |
無料体験 | あり |
- 縦書きに対応
- Wordと互換性がある
- 買い切り型なので継続的なコストが発生しない
- 上級者向け
- 機能が多い
Scrivener(プロ御用達の高機能エディタ) Scrivenerは、小説や論文、レポートなど長文を書く人に最適な執筆統合開発環境アプリです。
Scrivenerの最大の特徴は、「バインダー」と呼ばれる機能です。
バインダーでは、原稿を階層管理したり、参考資料や設定メモなどを保存しておけるため、情報の一元管理ができます。
また、画面分割やコルクボードといった機能もあり、シーンやカットごとに要点や情報をまとめたメモ書き(箱書き)ができます。
これらの機能により、物語全体の流れや構造を把握しやすくなります。
ScrivenerはMac App Storeからもダウンロードできますが、必ず公式ページから導入するようにしましょう。
公式ページから導入すると30日間無料で使えます。
Nola
料金 | 月額500円 |
OS | オンラインツール (iOSアプリあり) |
無料体験 | 基本使用無料 |
- 縦書きに対応
- 物語のテーマを明確にできる
- プロットを簡単に作れる
- 資料を見ながら執筆できる
- 一部機能が有料
- アプリ版は使いにくい
Nolaは、小説執筆ツールです。物語の指針やプロット、登場人物や世界観などの設定ができます。
スマホやPCで同期できます。メリットは、物語のテーマやゴール、プロット、設定資料、登場人物の関係性やイラストが作れることです。
デメリットは、iPad版の表示が小さくて入力しにくいこと、地域ごとの特徴や用語集などのリストが作れないこと、一部の機能が有料になっていることです。
小説に情熱を持つ方や、物語の裏側を整理したい方におすすめですが、iPadで使いたい方や、細かいリストが欲しい方には不向きかもしれません。有料サービスに加入するかどうかも考えてください。
Word
料金 | 17,904円 |
OS | Mac・Windows |
無料体験 | あり(サブスクのみ) |
- 文章校正機能を搭載
- 納品ファイルがWordのケースが多い
- カスタマイズ性が高い
- シナリオ特化ではない
- 値段が高い
Wordは、文書作成ソフトです。ワープロや校正、編集などができます。
シナリオライターにとって、Wordのメリットは汎用性が高いく、シナリオ形式に対応していることです。
デメリットは、操作が複雑で使いこなすのが難しいことです。
Wordをおすすめするかどうかは、経験やスキル、目的やニーズ、予算や資金などによって変わります。
Wordは機能面では優れていますが、操作や価格面では不満を感じるかもしれません。
Pages
料金 | 無料 |
OS | Mac |
無料体験 | 完全無料 |
メリット
- 完全無料
- デザインが美しい
デメリット
- シナリオ特化ではない
- ファイルを変換すると文字崩れする
Pagesは、Apple社の文書作成ソフトで、ワープロやデザインができます。
シナリオライターにとって、Pagesのメリットは無料で使えること、美しいデザインができること、縦書きや目次ビューに対応していることです。
デメリットは、他のOSやアプリとの互換性が低いことです。
Pagesはシンプルで美しいソフトですが、機能面ではWordに劣ることもあります。
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