「シナリオライターって具体的にどんな仕事をするんだろう?書いている作品や内容が気になる」
このような悩みにお答えします。
シナリオライターの仕事は、世間的なイメージはありますが、具体的な仕事内容を理解している方は多くありません。
もしあなたがシナリオライターを目指している・興味があるなら、シナリオライターの仕事は先に理解しておきましょう。なぜなら、仕事を理解せずにシナリオライターになると
「こんなはずじゃなかった…」
と後悔する可能性があるからです。
興味本位でシナリオライターを始めた僕ですが、仕事内容が予想と違い、かなり困惑した記憶があります。その経験があって今の自分はありますが、仕事内容を具体的に理解して損はありません。
今回は、シナリオライターが書くものとは一体何か、そして、シナリオライターを目指す上で重要なことなどについて解説します。
物語を書いて生計を立てたい方は、本記事をぜひ参考にしてください。
そもそもシナリオライターとは?
シナリオライターとは、映画やドラマ、アニメやゲームなどのシナリオを作る人を意味します。
作品の基盤になる「物語」を作成する仕事であり、制作チームの中心となる職業ですね。
近年では、シナリオライターの副業を始める方も多くみられます。副業シナリオライターとは、YouTubeやWeb漫画など、マスメディアよりも小規模の作品を作るシナリオライターのことです。
未経験から始められる仕事として最近では注目されており、副業からゲームシナリオライターとしてデビューする方も増えています。
シナリオライターと脚本家の仕事は少し違う
「シナリオライターと脚本家って違うのかな?」
このように考える方も非常に多いです。結論をいうと、シナリオライターと脚本家は異なる職業です。
物語を作る仕事としては、仕事内容は同じに感じるかもしれません。
しかし、脚本家の場合、演者のキャスティングや映画セットの世界観、人によっては制作総指揮まで携わります。
一方でシナリオライターは、ゲームやアニメなどのデジタル創作作品を作ることが多く、映画などのマスメディアの仕事を受注するケースは多くありません。
脚本家のサポートとしてシナリオライターが入ることはありますが、制作総指揮を担当するケースはほとんどありません。
シナリオライターと脚本家の具体的な違いは、シナリオライターと脚本家の違いは?【ほぼ一緒で、ちょっと違う】で解説しています。脚本家に興味のある方は、ぜひ参考にしてください。
シナリオライターが書くものとは一体何か?
シナリオライターが書くものは物語ですが、厳密には以下の要素が挙げられます。
- シナリオの構成・本文
- キャラクター設定・セリフ
- 絵コン・字コンテ
細かい作り方は人それぞれですが、大きく分けると上記の通りです。順番にみていきましょう。
シナリオの構成・本文
もっともイメージするのは、シナリオの構成から本文までの執筆だと思います。そして、そのイメージは正しいです。
シナリオライターが物語を作る際は、クライアントやディレクターからテーマをもらい、それに沿ってシナリオを作成します。
意外かもしれませんが、シナリオ作成で最も時間がかかるのは、本文ではなく構成です。構成を作る時点で論理が破綻したりするケースは少なくありません。構成がうまく作れず、納期に間に合わないシナリオライターも多いですね
シナリオライターを目指すのであれば、とにかく構成が大事だと理解しておきましょう。
キャラクター設定・セリフ
シナリオで重要になるのが、キャラクター設定です。なぜなら、キャラクターの見た目や性格によって、物語の世界観が決まるからです。
感動する物語を作るはずなのに、登場人物が「ジャイアン」みたいなキャラクターだけだと、物語に違和感を覚えますよね。
ゲームやアニメのシナリオを作る場合、キャラクターの外見も非常に重要になります。
つまり、シナリオライターは、魅力的なシナリオだけではなく、登場するキャラクターの具体的なイメージも作る必要があるのです。
絵コン・字コンテ
ゲームやアニメのシナリオを作る際は、絵コンテや字コンテを作る必要もあります。
企業によってはイラストレーターが担当するケースもありますが、イラストレーターに見せる絵コンテを書くシナリオライターも多いです。
絵コンテ・字コンテとは、作品の下書きみたいなものです。登場人物の目線やセリフなどを簡単に書いて、イラストレーターやCG制作チームに共有します。
簡単にいうと、作品の図面みたいなイメージです。
とはいえ、絵が苦手な方は棒人間を使ったり、イラストレーターやアシスタントに丸投げすることも少なくありません。
シナリオライターに求められるスキル
シナリオライターに求められるスキルは、以下の通りです。
- 統一された構成力
- 魅力的な文章表現
- リサーチ能力
- コミュニケーション能力
前述したように、シナリオライターにとって最も大切なのは、構成力です。流れるような文章力を持っていたとしても、チグハグな構成ではユーザーは作品の内容を理解できません。
また、シナリオライターはチームで仕事をするため、コミュニケーション能力も重要になります。
シナリオライターに必要なスキルはシナリオライターに必要なスキルは4つだけ【現役ライターが解説】で詳しく解説しているので、そちらを参考にしてください。
まとめ:シナリオライターが書くものは、シナリオだけではない。
シナリオライターが書くものは物語だけではなく、案件によっては、コンテの作成まで担当します。
しかし、副業シナリオライターであれば、そのような作業は必要ありません。そのため、実績がなく絵に自信のない方は、副業から始めてみるとよいでしょう。
副業シナリオライターの始め方は、【未経験OK】シナリオライターのなり方は?副業で始める方法や注意点を解説で解説しています。
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