シナリオライターは、副業でも始められることはご存じですか?
シナリオライターを目指す多くの方は、シナリオ制作会社やゲーム会社に就職しなければ「シナリオライターには慣れない」と勘違いをしています。
しかし、今の時代は、副業からシナリオライターを始めることが可能です。
筆者の僕は、シナリオライター・Webライターとして活動しているフリーランスです。最近では、シナリオライターの案件だけで、月収30万円以上を達成しています。
かくいう僕も、シナリオ作成がもともと得意だった訳ではありません。
この記事を見てくれているあなたと同様「シナリオ書いてみたいなぁ」くらいの人間でした。
結論を申し上げます。
物語を作るスキルや文才がなくても、シナリオライターになることは可能です。
なので、自分で物語を作るのが好きな方には、シナリオライターで副収入を稼いでみることを、僕は強くおすすめします。
本記事では、未経験からシナリオライターになる方法や注意点、仕事内容や報酬などについて詳しく解説します。
「自分で書いた物語を形にして副収入を稼いでみたい!」と考える方は、本記事をぜひ参考にしてください。
シナリオライターは自分でもできる!と理解して頂けると思います。
需要も高まってきいるので、今がチャンスです。
シナリオライターの仕事は「物語を作る」こと
まず、シナリオライターの仕事について理解しておきましょう。
シナリオライターといえば、「物語を作る仕事でしょ?」と考えるでしょう。
大方間違いではありませんが、仕事内容によっては、シナリオ創作以外の仕事も担当します。
一般的にイメージされるのは、ゲームやドラマ、映画などのストーリーを作ることでしょう。
しかし、シナリオライターの作業は、ストーリーの作成だけではありません。
- キャラクターの設定
- 世界観の設定
- 主人公のゴール設定
- シナリオ作成
映画やドラマなどの場合は、キャスティング(役柄に抜擢する役者の選定)の作業に加わるケースもあります。
そのため、シナリオライターは、ただ物語を作るだけの仕事ではないと理解しておいてください。
このように、シナリオラターの仕事は、プロジェクトの規模によって、立ち位置や担当する仕事内容が異なります。
つまり、シナリオライター自分で作る物語を最高の形にして、魅力的な体験をユーザーに届ける重要な役割をになっています。
副業シナリオライターの仕事は、YouTubeやWeb漫画などのシナリオ作成が多い
副業でシナリオライターの仕事を始める場合は、YouTubeやWeb漫画などのシナリオ作成が一般的。
これは、オンライン上でエンターテイメントの需要が高くなっているからです。
例として、YouTubeでは動画制作チームとシナリオ作成チームに別れて、チームで作品を仕上げていきます。
Web漫画の場合、ディレクターとイラストレー、漫画家と連携して作品を作り上げます。
実績を積み重ねれば、アプリゲームのシナリオ作成をしたり、Kindle小説の編集などの依頼も受注することが可能です。
これまでのシナリオライターといえば、ゲーム会社やシナリオ就職会社に就職したり、脚本家に弟子入りしたりすることが一般的でした。
しかし、インターネットの普及により、シナリオを作れるクリエイターは需要が高くなっています。
どちらかというと、シナリオライターは不足しているので、物語を作ることが好きな方は今がチャンスですね。
未経験から副業シナリオライターになる4ステップ
それでは、未経験からシナリオライターになる方法について解説します。
- スキルを身につける
- ポートフォリオを作成する
- 案件を受注する
それぞれ順番に解説します。
ステップ1:スキルを身につける
シナリオライターになる最初のステップは、スキルを身につけることです。スキルがない以上、シナリオライターとして案件を受注できません。
スキルを身につける方法は、以下の2つですね。
- 専門学校・通信講座でスキルを身につける
- 独学でスキルを身につける
専門学校・通信講座でスキルを身につける
シナリオライターのスキルを正しく身につける方法は、専門学校や通信講座で学習することです。
プロの講師が直接指導してくるので、基礎から応用までのスキルを短期間で習得できます。
独学に比べると費用が高く、学習する時間も決められてしまいます。
しかし、現場のスキルを身につけられるのは、プロから学べるメリットです。
シナリオライターのスキルを身につけらえる専門学校・通信講座は【無料あり】シナリオライターがオススメする講座・専門学校4選【未経験からプロに】でまとめているので、そちらを参考にしてください。
独学でスキルを身につける
シナリオライターのスキルは独学でも学習することが可能です。理由は、書籍やネット上の情報だけでも、必要な情報は入手できるからです。
フィードバックがないので、作品を作ったら知人や友人に感想をもらう必要があります。
しかし、自分のWebサイトやSNSに作品を公開すれば、視聴者から感想をもらうことが可能です。
独学でスキルを身につける方法は、【完全網羅】独学でシナリオライターのスキルを身につける方法【学習ステップも紹介】で詳しく解説しているので、参考にしてください。
ステップ2:必要なツールを揃える
スキルを理解したら、物語を執筆するためのツールを用意しましょう。
- 執筆用のPC
- 執筆ソフト
- 文章校正ソフト
上記の3つがあれば、シナリオライターとして、すぐに活動することが可能です。
執筆ソフトでは、Scrivenerがプロの間でよく使用されています。
操作方法もシンプルで、情報を見ながら物語を執筆することが可能です。
Scrivenerを使えば、サクサク執筆できるはずです。このソフトは執筆に特化したソフトであり、自分なりカスタマイズしながら使用できるから。
物語を作るには努力は必要ですが、執筆ソフトによって作業時間は大幅に削減できます。
シナリオライターが使用するツールは無料あり|プロがすすめるシナリオ作成ツール8選|ソフト・アプリにまとめているので、ツールを先に全て揃えたい方は参考にしてください。形から入ることも重要だと思います。
ステップ3:ポートフォリオを作る
いきなり「ポートフォリオ」といわれても驚きますよね。ポートフォリオというと「コンクール」や「コンテスト」などでの実績をイメージする方も多いでしょう。
しかし、そのような大きな実績を作る必要はありません。自分で物語を作ってブログやnoteで公開すれば、それだけで実績になります。
副業シナリオライターを始めるにあたって、目を見張るような実績は必要ありません。物語の構成を理解したら、自分で作品を作ってみましょう。
ポートフォリオの具体的な作り方は【未経験】シナリオライター必見!圧倒的なポートフォリオ作成法で詳しく解説しています。
ステップ4:案件を受注する
作品を作って公開したら、案件を受注します。完全未経験の方は、クラウドソーシングを利用しましょう。
クラウドソーシングとは、未経験者でもさまざまな案件を受注できるオンラインサービスのことです。
クラウドワークスであれば、シナリオ作成の案件が多く募集しているので、作品を作ったら積極に応募しましょう。
クラウドソーシングは無料で登録できるので、どのような案件があるかをみたい方は、先に登録することをおすすめします。
シナリライターにおすすめのクラウドソーシングはでまとめているので、シナリオライターにおすすめのクラウドソーシング5選!【注意点も解説】を参考にしてください。
ステップ5:フリーランスエージェントに登録する
クラウドソーシングで実績を作ったら、フリーランスエージェントに登録しましょう。
フリーランスエージェントとは、無料で案件を紹介してくれる、フリーランス向けサービスのことです。
クラウドソーシングとは違い、高単価のゲームシナリオ案件を受注できます。
ゲーム会社やシナリオ会社での実務経験があればすぐに利用できますが、完全未経験の場合、まずは実績が必要です。したがって、まずはクラウドソーシングで案件を受注して、フリーランスエージェントに登録しましょう。
フリーランスエージェントは完全無料で利用できるので、ゲームシナリオライターを目指す方は登録しておきましょう。
副業シナリオライターの仕事の流れ
シナリオライターの仕事について、もう少しだけ触れておきます。
あなたがこれからシナリオライターを目指すなら、仕事の流れを理解して、作った作品がどのような流れてで公開されるか認識しておきましょう。
案件やプロジェクトによって細かい流れは異なりますが、副業シナリオライターの仕事の流れは以下の通り。
- クライアントとテーマの打ち合わせ
- シナリオのプロット作成
- プロットの確認・フィードバック
- シナリオ作成
- 納品・作品公開
順番に解説します。
クライアントとテーマの打ち合わせ
副業シナリオライターの仕事は、まずクライアントとテーマの打ち合わせから始まります。
クライアントのニーズを理解し、満足いく物語を作るためにも、疑問に感じたことは正直に質問しましょう。
打ち合わせの具体的な内容は、物語の概要や登場キャラクター、目指す雰囲気など、物語の骨組みに関することです。
クライアントによってはテーマを提示されて、そのテーマに沿った作品を作るケースもあります。
打ち合わせは、Zoomやチャットワークなどのビジネスツールを使う可能性が高いので、シナリオライターを始める前に登録しておきましょう。
(有料プランに登録する必要はありません)
シナリオのプロット作成
クライアントとの打ち合わせが完了したら、物語のプロットを作成します。
プロットとは簡潔にいうと、物語の骨格です。
起承転結の型に当てはめて物語の大枠を作成します。この時に、キャラクターのセリフは考えず、物語全体がどこに向かっていくのかを設計しましょう。
プロットの確認・フィードバック
プロットを作成したら、クライアントに提出して、確認・フィードバックをもらいます。
このステップでは、物語の世界観がクライアントの要望に沿っているかを確認します。
多くの場合は、クライアントから何かしらの指摘をもらうでしょう。
しかし、プロの編集者から直接アドバイスをもらえるので、着々とスキルアップすることが可能です。
シナリオ作成
プロットの確認が終了したら、いよいよシナリオの作成開始です。作成したプロットに沿って、登場人部のセリフや細かい描写を作成していきます。
作成したシナリオをクライアントに提出すると、再度フィードバックをもらいながら、シナリオを修正します。
納品・作品公開
シナリオが完成すると、シナリオ作成以外の作業チームの仕事が終わり次第、作品が公開されます。
自分の作品が始めた公開された時は、非常に達成感を覚えると思います。コメントをつけてくれるユーザーも多いので、すぐにやりがいを感じられるはず。
チームで仕事をするので、孤独感もありません。
副業でシナリオライターを始めたら、作品の公開まで全力で取り組みましょう。
シナリオライターの収入
シナリオライターの収入は、働き方や本人のスキルによって大きく異なります。
副業でシナリオライターをする場合、1作品3,000〜10,000円程度が相場です。(クラウドソーシング調べ)
一方で正社員の場合、年収は400〜600万円ほどといわれています。
フリーランスの売れっ子ライターであれば、年収1,000万円以上稼ぐ方も少なくありません。
駆け出しの収入は低いですが、実績を積み上げればさまざまな案件を受注できるので、コツコツがんばりましょう。
未経験からシナリオライターを目指す際の注意点
最後に、これから副業シナリオライターを目指す方に、3つの注意点をお伝えします。
- 高収入はいきなり期待しない
- クラウドソーシングからの脱却が難しい
- 自分でも作品を作り続ける必要がある
上記の注意点を理解した上で、シナリオライターを目指しましょう。
高収入はいきなり期待しない
前述したように、シナリオライターの駆け出し時代は、高単価案件の受注はできません。とはいえ、実績を積み重ねると報酬は確実にアップします。
目先の報酬だけに惑わされず、長い目でがんばりましょう。
クラウドソーシングからの脱却が難しい
副業シナリオライターは、企業から直接案件を受注するのが難しい仕事です。
そのため、クラウドソーシング以外から案件を受注する場合は、直接営業をするか、エージェントサービスを利用する必要があります。
自分でも作品を作り続ける必要がある
作品を作り続けることで、スキルアップをしながら、あなただけのファンを作れます。
そのため、シナリオライターにとって作品作りは、必要不可欠なプロセスといえるでしょう。
短編の物語でも構わないので、シナリオライターとして成功したい方は、作品を作り続けましょう。
まとめ:副業シナリオライターは誰でも始められる!
シナリオライターは、勉強をすれば誰でも始められる仕事の一つです。
数年前までシナリオライターは、「正社員」が多い仕事でした。
しかし、オンライン上でエンターテイメントが普及したことにより、シナリオライターの需要は高くなっています。
物語を書い収入を得たい方は、ぜひ副業からチャレンジしてみてくださいね。
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