ストーリーやシナリオを自分で書こうとすると、思うように筆が走りません。
また、物語の展開を考えすぎて、頭を抱える方も多いですよね。
というのも、シナリオライターを始めた当初の僕も、ストーリーの作り方が全くわからず、プロットを作るまでに10日以上の時間を費やしていました…
しかし、それから色々と勉強すると、物語は意外と簡単に作れることに気づきたんですよね。
おそらく、この記事を読んでいただくだけで、
「ストーリーがかけない…」
という悩みは解決します。
今回は、あなたがストーリーを書けない理由や、魅力的なストーリーを作る基本の3ステップを紹介します。
記事の後半では、物語を面白くする裏技も紹介するので、シナリオ創作に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
ストーリを作れない理由は2つ
独学でシナリオ創作に悩む場合、物語が書けない理由は、大体が以下の2つです。
- 基本的な作り方を知らない
- 勉強しすぎて考えすぎる
サクッと解説します。
基本的な作り方を知らない
個人でシナリオを創作する多くの方は、型をすっ飛ばして執筆します。
例えば、基本的な物語の展開を知らなかったり、下書きやプロットを作らずにシナリオを描き始めたりなど。
脚本家・シナリオライターの方と多く接してきましたが、いきなり執筆する人は、まずいません。
個人であれば創作の手順は自由なので、型にハマりすぎる必要はありません。
ただ、シナリオ創作の型が存在する理由は、あなたと同じように頭を掻きむしった先人たちが考えた、創作の効率化する必殺のテンプレートなのです。
つまり、物語の基本的な作り方、基本的な型を知らないままストーリを書くのは、抜け出せない迷路に入り込むことと同じだと思います。
したがって、シナリオ創作の基本は、理解する方が懸命です。
とはいえ、難しい方法をする必要はありません。後ほど紹介する3ステップを活用すれば、一瞬で解決します。
勉強しすぎて考えすぎる
こちらは、僕自身もぶち当たった壁です。それに、多くの方がストーリーの創作方法を勉強しすぎて、シナリオをかけずにいます。
ここで理解していただきたいのは、この世にある創作術は、全てテクニックである、ということです。
- 伏線を張り巡らせて読者を驚かせる
- 主人公の成長速度を意識する
- サブプロットを活用する
- 推理要素を盛り込む
- ・・・
言い出せばキリがありませんが、本やネットの創作術には、上記のような解説が多くみられます。
ただし、これって、テクニックであり、シナリオ創作の基本ではありません。
ストーリーを作るだけはなく、料理やスポーツにおいても、基本を無視してテクニックだけ磨いても上手くいかないですよね。
物語を作ることも同じです。なので、シナリオ作りに悩んでいる方は、もっと軽い気持ちで、
「簡単に作れるんだぁ」
くらいの気持ちでいてください。
ネットの情報や専門書を読んでいると難しく感じますが、大丈夫です。
【超簡単】ストーリーを作る3ステップ【今日からできます】
結論、ストーリーの基本は、以下の3ステップで物語を進めるだけです。
- Problem(主人公の問題・課題)
- Actioon(主人公の行動)
- Resolution(問題・課題の解決)
これは、有名なシナリオ創作の型【三幕構成】を簡易的にしたものです。ですが、これだけでストーリーの80%は完成します。
Step1:Problem(主人公の問題・課題)
Problemは、物語の始まりのステップです。
簡単にいうと、主人公にはどんな悩みや問題があるかを考えるだけ。
例えば、
「主人公の桃次郎は貧乏な家に生まれ、ご飯を滅多に食べられない」
という問題があるとしましょう。
この場合、桃次郎くんは、お金を稼いで食事をする、という課題(目標)が生まれます。
とりあえずは、これくらいでOKです。
Step2:Actioon(主人公の行動)
Actionでは、主人公の行動を具体的に考えます。
前述の桃次郎くんは、お金がなくて困っていますよね。簡易的な例ですが、以下のような行動が生まれると予想できます。
「桃次郎は、お金を稼ぐために、近所のコンビニでバイトをしました」
これだけで、Problem→Actionまでの流れが完成しています。
Step3:Resolution(問題・課題の解決)
Resolutionは、主人公が問題・課題を解決するステップです。
もうわかっていると思いますが、以下の通りです。
「桃次郎は、お金をもらってご飯を食べることい成功した」
ということで、ここまでの話を繋げてみましょう。
- 桃次郎は貧乏で、まともにご飯を食べられていません。
- なので、桃次郎はコンビニで働くことにしました。
- その結果、給料をもらい、ご飯を食べられるようになりました。
ものすごくシンプルですが、これが物語の基本です。
映画や小説を読んでいると、大体がこの型にハマっています。論理的な破綻もないので、視聴者からすると、納得できるストーリーです。
そして、ここでできたストーリーに、あなたが調べて身につけたテクニックを肉付けすれば、プロに近いシナリオは完成します。
ストーリーを面白くするコツは2つ
先ほどの流れで物語は作られた、といっても、味気ないストーリーなのは事実です。
なので、先ほど作成したストーリーを面白くする、2つのコツを紹介します。
- 主人公の完成系をイメージする
- Difficulty(困難・障壁)を入れる
順番に解説します。
主人公の完成系をイメージする
簡単にいうと、最終的にどんな主人公にしたいか、ということです。
例えば、桃次郎くんの場合、ゴールが【大金持ちになる】だった場合、Action(行動)は、コンビニで働く、という選択肢はなくなりますよね。
めちゃくちゃ強い主人公を作る場合は、強敵に立ち向かって強くなる必要があります。
このように、物語のゴールから逆算すると、主人公のイメージをしやすくなるのです。
Difficulty(困難・障壁)を入れる
Difficulty(困難・障壁)は、主人公の前に立ちはだかる壁ですね。
多いのは、Action(行動)の直前にDifficulty(困難・障壁)を入れるケースです。
桃次郎くんの場合「貧乏でご飯が食べられない」という問題がありますよね。
その問題を解決するために働く選択をしたのですが、以下のDifficulty(困難・障壁)があった場合は、どうなるでしょう。
- 「母親が病気で家から出られない」
- 「身内に犯罪者がいてどこも雇ってくれない」
などの壁があった場合、物語は大きく変わります。
- 「自分で稼ぐ方法を考える」
- 「窃盗や強盗などをする」
このように、問題を解決するために、主人公が取るべきAction(行動)は一変します。
さらに、Difficulty(困難・障壁)は、どのタイミングで入れても問題ありません。
多くのストーリーは、小さな困難が立ちはだかり、それらを解決して主人公が成長する物語です。
したがって、前述で紹介した3ステップから始めれば、初心者でも感動するストーリーは簡単に作れるのです。
注意:ストーリーを作るには勉強が必要です。
先ほど紹介した3ステップを活用すれば、魅力的なストーリーは簡単に創作できます。
しかし、面白い表現や物語の展開だけは、作品を見て学ぶしかありません。
映画や小説を読みながらストーリーの作り方3ステップを活用するだけで、あなたのシナリオ創作力は、グッと高くなります。
仕事が忙しい方でも役立つツールを【無料あり】シナリオライティング学習に使える4つのツール【独学向け】で紹介しているので、
「魅力的なストーリーを作れるようになりたい!」
と考える方は、そちらも参考にしてください。
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