【真実】シナリオライターはキツイ。現実をお話しします。

【シナリオライターは物語を作る最高の仕事】
物語を作ることが好きな方は、シナリオライターに憧れを抱いているでしょう。

しかし、シナリオライターの現実はキツイです。あなたが思い描く仕事も間違ってはいません。ただ、それでもキツイ仕事に耐えきれず、シナリオライターを挫折する方は少ないのです。

なので、シナリオライターをこれから目指す方は、キツイ仕事であることを理解した上で、シナリオライターを目指して欲しいと思います。

今回は、僕を含め多くのシナリオライターがキツイと感じる理由を具体的に解説しています。シナリオライターに興味がある方は、ぜひ参考にしてください。

目次

シナリオライターがきついと感じる6つの瞬間

シナリオライターがきついと感じる6つの瞬間

それでは、シナリオライターがキツイと感じる瞬間を紹介します。

  • 仕事内容が予想と違う
  • 作品が評価されない
  • 年収が高くない
  • スランプになる
  • 膨大な努力量
  • 精神的にキツ

順番にみていきましょう。

仕事内容が予想と違う

シナリオライターがきついと感じる最も多い瞬間は、仕事内容が予想と違うと実感した時です。理由は、多くの未経験者は【シナリオライターの仕事は好きな物語だけを作成できる仕事】だと考えているからですね。

物語を思いつくだけで楽しめると考えている方もいますが、実際には細かい設定や登場人物の心情まで詳細に描かなければなりません。それには、膨大な労力が伴います。

また、自分が作りたい作風とは違うテーマも多く、作りたい作品を作れる仕事とは言い難いです。具体的には、ファンタジーゲームのシナリオを描きたいと考えていたものの、恋愛やギャンブル系のシナリオ案件しか受注できないなどが挙げられます。

つまり、シナリオライターは、想像以上の努力と根気が求められる職業であり、その現実を理解することが大切です。自分のイメージしたシナリオを形にしたい場合は、相応の地位や実績が必要になると理解しておきましょう。

作品が評価されない

シナリオライターとして試練となるのが、自分の作品が評価されない時です。なぜなら、シナリオライターの作品は、視聴者や批評家、プロデューサーなどさまざまな人々の評価を直接受ける性質があるからです。

たとえば、一生懸命に作り上げたシナリオが視聴率や売り上げで結果を出せない時、その瞬間は辛く、悔しい気持ちになります。YouTube動画のシナリオでは、再生回数が伸びず低評価が増え、ネガティブなコメントが増えるケースも多いです。

すなわち、僕たちシナリオライターが渾身の力で書いた作品が評価されない時は、心が本当に苦しくなります。ですが、これがシナリオライターの厳しい現実であり、必要な試練だと思います。

なので、良い評価だけではなく、悪い評価を受け入れる強さもシナリオライターには必要です。

年収が高くない

大きな成功を収めない限り、シナリオライターの年収は低いです。つまり、労力に見合った報酬が得られないということです。

シナリオライターの仕事がクリエイティブな職業であるため、一定の報酬を保証するのが難しいという現状があります。

たとえば、一晩中考えて書いたシナリオの報酬が思ったより低かったり、あるいは自分の作品が採用されないことで収入が途絶えることも少なくありません。

つまり、シナリオライターは安定した収入を求めるよりも、自身の表現力を磨き続けることが重要です。

しかし、その道は険しく、茨の道になる可能性があります。シナリオライターを本気で目指すなら、相応の覚悟が必要です。

スランプになる

シナリオライターには、スランプに陥ることがあります。なぜなら、シナリオライターの仕事は創造性が求められ、常に新しいアイデアを生み出す必要があるからです。

たとえば、期待される新作のシナリオが全く浮かばなかったり、一度成功したテーマが再現できない場合、自信を失いスランプに陥ることがあります。このような状況から抜け出すためには、無理にアイデアを出そうとせず、自分自身の感情や経験に向き合い、新たな視点を見つけることが大切です。

スランプに陥った状態では、視聴者を魅了するシナリオは作成できません。スランプになると抜け出すまでは休暇が必要になるでしょう。

膨大な努力量

シナリオライターにとって、一つのシナリオを完成させるためには、想像以上の努力が必要です。

創作物は試行錯誤の連続であり、一度書いたものを何度も修正し、物語をブラッシュアップする必要があるからです。

具体的には、キャラクターの背景設定やセリフ、ストーリーの展開など、細部まで気を配り続けることが求められます。また、読者や視聴者の反応を予測し、その期待を超えるストーリーを提供するためには、広範な知識と豊かな想像力が必要となります。

しかし、シナリオライターは制作に時間を取られるあまり、新しい知識をインプットする時間を確保するのは難しいのです。

精神的にきつい

正直にいうと、精神的に限界を感じることも少なくありません。シナリオ作成は創造力を駆使し、感情を深く掘り下げなければならないからです。

複雑なキャラクターの感情を描くため、自分自身の心情を様々な角度から探求し、深く考え込むことが求められます。さらに、期限に追われる厳しい状況や、ユーザーからの厳しい評価も、精神的に苦しむ原因となります。

このように、心の奥深くまで追求し、高い集中力と創造力を維持する必要があるため、ストレスに耐えきれない方は多いのです。

シナリオライターには魅力もある

シナリオライターには魅力もある

これまでお話ししたように、シナリオライターにはキツイと感じる瞬間がいくつもあります。そのため、楽な仕事とはいえません。

一方で、シナリオライターに魅力があることも事実です。

  • チームで達成感を共有できる
  • 作品が評価された時の感動は大きい

シナリオライターには、キツイと感じることの方が多いです。しかし、それ以上の魅力があることも、また事実なのです。

チームで達成感を得られる

シナリオライターの仕事の魅力の一つは、チームで達成感を共有できることです。シナリオライターは、監督やディレクター、イラストレーターや編集者など、さまざまなクリエイターとチームで仕事を進めます。

作品のリリース時には、自分が書いたシナリオが形になり、視聴者に感動を提供する体験ができます。それは、自分一人では達成できない大きな喜びです。一つの作品を完成させるまでには、多くのクリエイターの努力が必要です。

大人になってから作品をチームで作れるのは、個人的に大きな魅力だと思います。

したがって、チームでの達成感を共有できるのは、シナリオライターの仕事の大きな魅力です。

作品が評価された時の感動は大きい

やはり、自分の作成したシナリオが評価されたときは、想像以上に嬉しいものです。人によっては、この快楽のためだけに頑張っているシナリオライターもいます。

自分が書いたシナリオがユーザーから高評価を得たとき、あなたはどのように思いますか?おそらく、これまでの苦悩が全てぶっ飛ぶと思います。

作品が評価されるということは、自分の思い描いた世界が他人にも共感され、認められた結果なのです。だからこそ、作品が評価されるというのは、シナリオライターの仕事の大きな魅力であるといえます。

シナリオライターに向いている人の特徴

シナリオライターに向いている人の特徴

ここまでの話を理解した方は
「自分がシナリオライターに向いているのか不安…」
と思うかもしれません。

ここからは、シナリオライターに向いている人の特徴を紹介します。

  • 執筆がストレスにならない
  • チームでの作業が得意

結論は上記の通りです。詳しくみていきましょう。

執筆がストレスにならない

シナリオライターに向いている人の一つの特徴は、文章の執筆がストレスにならないことです。理由は、シナリオライターの仕事は日々の文章作成が中心で、想像力を使って物語を生み出すことが求められるからです。

シナリオライターは、ゲームの世界観を作り出したり、キャラクターの台詞を考えたりします。これらの作業は全て文章で行われ、一日中書き続けることも珍しくありません

だからこそ、文章作成がストレスにならない人がシナリオライターに向いています。

一方で、シナリオを作ることが得意であっても執筆にストレスを感じる場合、仕事を継続するのは難しいです。

執筆が苦手なシナリオライターは意外と多いのです。なので、文章を書くことがストレスになる場合は、ディレクターやプランナーを目指すことをおすすめします。

向き不向きは誰にでもあるものです。シナリオライターとして活躍したい方は、数万文字の執筆に耐えられるか確認しておきましょう。

チーム作業が得意

チームでの仕事が得意な人は、シナリオライターに向いている可能性が高いです。というのも、シナリオ制作は一人で行う仕事ではなく、多くの場合、チームで行うことにあります。

シナリオライターはディレクターやデザイナー、音楽担当者と共に作品を作り上げます。プロジェクトの進行に伴い、意見を出し合ったり、他のメンバーの意見を尊重したりすることが必要です。

そのため、協調性があり、チームでの仕事が得意な人がシナリオライターに向いています。

シナリオライターの向き不向きについては、【プロが解説】シナリオライターに向いてる人・向いてない人の特徴13選で詳しく解説しています。もっと深く知りたい方は参考にしてください。

キツイと言われるシナリオライターを目指すべきか

キツイと言われるシナリオライターを目指すべきか

結論をいうと、物語の創作が好きで執筆がストレスにならないなら、シナリオライターを目指すべきです。なぜなら、シナリオライターの需要は高くなりつつあり、やりがいを感じられる仕事だからです。

それに、やりたいことに挑戦しない人生は、後から必ず後悔します。

もしかすると、あなたの周りには

  • 「シナリオライターで成功できるのは一部の人だけ」
  • 「物語を作れるくらいでプロにはなれない」
  • 「うまくいくわけない」

と言う方がいるかもしれません。そして、その方々が言うことも間違いではありません。

しかし、やってみなくてはわからないことも、また事実ではないでしょうか。挑戦してダメだったら仕方ありません。

シナリオライターの創作スキルは、広告業界で活躍するし、Webライターにも役立ちます。つまり、成功しないからといって、人生がダメになる心配はないのです。

だったら、一度の人生くらいは、周囲の声に流されず、挑戦して欲しいと思います。

最後に:シナリオライターはきつい。それでも最高の仕事です。

最後に:シナリオライターはきつい。それでも最高の仕事です。

シナリオライターの仕事は感動を提供する、最高の仕事と言えます。それに、シナリオライターに興味があるなら挑戦するべき。その理由は、あなたの生み出す物語には、人々の心を動かし、感動を与える力があるからです。

映画やゲームのシナリオで、観客やプレイヤーが涙したり、笑ったりする瞬間、それはシナリオライターの創造力が引き出した感情の証です。

作品の規模なんて関係ありません。有名作品だろうが無名作品だろうが、視聴者は必ず存在します。作品をみてくれる方々に最高の体験を提供できれば、それは成功だと思います。

辛い道のりではありますが、シナリオライターを目指すなら、一緒にがんばりましょう。

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この記事を書いた人

文章とテクノロジーが大好きなフリーランスです。2018年からWebライターを開始して、クラウドソーシングでは月収40万円以上達成。デジタルアート作品の作成もしています。2023年1月17日より、AIアートの個展を開催。

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